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タック株式会社 様

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開発・サポート負荷の軽減、顧客満足の強化でパッケージ製品の付加価値向上に貢献

Create!Form事例:タック Create!Form事例:タック

巡回健診業務を支援するタック株式会社(以下、タック)のオリジナルパッケージソフト「タック巡回健診システム」。その帳票出力エンジンとしてCreate!Formが採用されている。これまで開発してきたパッケージソフトでは、表計算ソフトを利用して帳票出力機能を実現してきた同社が、なぜCreate!Formを採用することになったのか。その経緯と狙いについて話を伺った。

目次

  1. 会社プロフィール
  2. タックの事業概要
  3. 「タック巡回健診システム」の概要
  4. Create!Formの帳票出力ランタイムを組み込んだ目的
  5. Create!Formを選択した理由
  6. 要望と期待

会社プロフィール

1976年イビデン株式会社の電信計算室を母体に設立し、1985年にタック株式会社に社名を変更。
イビデングループとしてお客様のニーズに合わせたシステムインテグレーション事業を展開する一方、医療ヘルスケア事業や産業システム事業向けオリジナルパッケージソフト「タック総合健診システム」の開発・販売をメインにコンサルからサポートまでをトータルに提供しています。

タックの事業概要

タックの事業概要について教えてください。

タックはグローバルに事業を展開するイビデングループの一員として、業務アプリケーションと関連システムの開発を中心に、システム導入のコンサルテーションから設計・開発、保守、運用サポートまでをトータルで提供しているソフトウェア開発会社です。製造業をはじめ医療・公共関連など幅広い分野を得意としています。

「タック巡回健診システム」の概要

Create!Formを組み込んだ「タック巡回健診システム」とは、どのようなシステムですか。

「タック巡回健診システム」は、当社のオリジナルパッケージソフト「タック総合健診システム」のオプションとして開発したものですので、まずは「タック総合健診システム」をご紹介させてください。

当社では、医療分野におけるパッケージソリューションを主力事業領域の一つと捉え、1994年より健診(健康診断)業務をサポートする「タック総合健診システム」を開発し、提供してきました。おかげさまで現在、300以上の健診関連機関においてご利用いただいております。

一方、医師と必要な機材を搭載したバスを事業所などに派遣して健診業務を実施する巡回健診は、医療機関内で実施する健診業務と異なり、スケジュールの管理や帰着後のデータ取り込みの作業が必要となります。

「タック巡回健診システム」は、このような巡回健診に特化した機能を提供することで、業務の効率化と省力化を支援し、コストダウンや受診者の満足度向上を実現するために開発されたシステムです。

「タック総合健診システム」と「タック巡回健診システム」を併用していただくことで、来院受診者と巡回受診者の健診結果を一元的かつ時系列で管理できるようになります。

Create!Formの帳票出力ランタイムを組み込んだ目的

Create!Form事例:タック

「タック巡回健診システム」にCreate!Formを組み込んだ目的を教えてください。

医療費削減政策が促進され、2008年からは「メタボ健診(特定健康検査・特定保健指導)」も開始されました。そのため健診関連市場も大きく変化し、健診業務を支援するシステムもいくつか提供されるようになりました。

そんな中、「タック総合健診システム」は長年の実績と使い勝手の良さから、数多くのお客様から高い評価をいただいておりますが、健診業務の業務フロー自体は画一的なもので、機能面や価格面だけでは優位性を保つのが難しくなってきています。

そこで、「タック巡回健診システム」を新たに開発するにあたり、帳票出力機能を充実させることでシステムの付加価値をより一層高められると考え、帳票出力エンジンとしてCreate!Formを採用することにしました。

Create!Form事例:タック

「付加価値が高まる」とは、具体的にどのようなことでしょうか。

1. システム開発負荷の軽減

これまで、帳票の出力機能は表計算ソフトなどを利用して自社内で開発してきましたが、基本的に帳票出力の機能はCreate!Formに任せてしまう、つまり機能を分離してしまうことでシステム本体の開発に集中できるようになり、機能の向上や開発期間の短縮につながると考えています。

2. ユーザサポートの負荷軽減

帳票が出力されないといったトラブルが発生した際、これまではアプリケーション本体の問題なのか、表計算ソフトの問題なのか、プリンタの問題なのか、トラブル発生源の特定が難しいケースもありました。
Create!Formは、印刷のログが記録され帳票の出力イメージも残るのでトラブルの切り分けが容易になります。また、帳票出力専用のツールを採用することで、帳票出力に関連したトラブルが減少すると期待しています。

3. 顧客満足度の向上

帳票フォームの作成や印刷作業の使い勝手が向上することで、「タック巡回健診システム」をご利用いただくお客様の満足度を高めることができます。
「(2)ユーザサポートの負荷軽減」とも関連しますが、たとえばプリンタで紙詰まりが発生した場合、出力処理を最初からやり直さなければならないこともありましたが、Create!Formであれば詰まった時点から出力を再開できます。
また、帳票フォームはお客様の大切な資産となります。表計算ソフトを利用していたときにはバージョンの違いなどによる帳票フォームの互換性を確保するのが容易ではありませんでしたが、Create!Formを採用することで、帳票フォームの互換性を担保してもらえるので、システムやインフラが進化しても安心して「タック巡回健診システム」をご利用いただけるようになります。

Create!Form事例:タック

Create!Formを選択した理由

Create!Formを選んだ理由を教えてください。

いくつかの帳票出力エンジンを、主に以下の4つのポイントで比較した結果、Create!Formを採用することになりました。

Create!Form事例:タック

1. 帳票フォームの表現力

基本的な使い勝手の良さはもちろんですが、グラフや図などを組み込んだ見栄えの良い帳票フォームを簡単に作成できることを評価しました。

2. 信頼性・安定性

当社のアプリケーションの一部としてお客様に提供するので、信頼性や安定性も重要となります。Create!Formは、製品としての歴史が長く、稼働実績も豊富なので、安心して採用することができました。

3. 印刷処理のスピード

複数の健診車を保有しているお客様では、すべての健診車が帰着後に大量のデータを一括で処理し、大量の帳票を短時間で出力する必要があります。印刷の処理スピードが遅いと、ご担当者様が帳票の出力待ちで残業しなければならないといったことにもなりかねません。
そのため、印刷処理のスピードは重要な選定ポイントとなります。採用する帳票出力エンジン候補をある程度絞り込んだ時点で、一定の条件下で出力スピードを測定・比較したのですが、Create!Formは印刷の処理スピードがとても高速でした。

4. 連結QRコードへの対応

健診時に使用する受診票にはQRコードを印字できるようになっているのですが、情報量が多いとQRコードの表示面積を大きくしなければならず、受診票に余分なスペースを確保しなければなりません。そのため、複数のQRコードに分割し、表示面積を抑えることができる「連結QRコード」への対応を要望しました。インフォテックには、このような当社の要望にも柔軟に対応していただけたのでとても助かりました。

Create!Formを実装する際に苦労した点などありましたか。

出力処理の呼び出しはとても簡単で、サンプルのソースコードを参照しながらコーディングすればいいので、特に問題はありませんでした。

今後の拡張予定などはありますか。

「タック巡回健診システム」に組み込んでいるのはCreate!Form V8です。最近Create!Form V9がリリースされ、当社でも検証中ですので、今後Create!Form V9の採用を検討したいと考えています。

要望と期待

Create!Formへの要望はありますか。

当社の製品は、情報システム部門以外の担当者が利用する機会が多いので、帳票フォームの表現力や使い勝手をさらに向上していただきたいと考えています。

インフォテックへの期待をお聞かせください。

帳票出力エンジンをオリジナルパッケージソフトに組み込んだのは初めてのケースで、当社にとっても新たな挑戦でもあり反対の意見もありました。

しかし、連結QRコードへの対応など、インフォテックには柔軟かつ的確に対応していただけたので、とても感謝しております。今後もビジネスパートナーとしてご協力いただければと思います。


取材 2009年10月

※弊社は2014年7月1日に関連会社であるインフォテック株式会社と合併し、下記の通り社名を変更致しました。掲載内容は、当時の社名を現在の社名に置き換えておりますが、一部取材当時の情報もございますのでご了承ください。

旧社名:インフォテック・アーキテクツ株式会社
新社名:インフォテック株式会社

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