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冨士高圧フレキシブルホース株式会社 様

AS400 ドットプリンター 帳票メンテナンス

EDIとMRP連携システムによる生産業務の帳票を帳票サーバでマイグレーション

会社プロフィール

戦後、それまでの主流であった銅管に代わるゴム燃料管の必要性にいち早く着眼し、燃料用フレキシブルホースのメーカーとして創業。その後の油圧機器の需要増大に伴い、高圧ホースの必要性にも着目し、横浜ゴム(株)と技術提携、以来、高圧用継手、フランジ、配管パイプの一貫生産体制と共に創業当初から各方面より高い評価と信頼を築いてきました。今後も市場の多様なニーズに応じた高品質な製品の開発に取り組み、世界に通用する総合部品メーカーとして未来へ挑んでまいります。

ツール機能でノンプログラミングの帳票メンテナンスを実現

冨士高圧フレキシブルホ-ス株式会社は、これまでの、AS400帳票プログラム-プレプリント用紙への印刷で帳票出力を行っていたものを、専用帳票サーバを設置することにより、帳票出力処理の集中オープン化システムを構築した。
従来は、AS400側で帳票数分のレイアウトプログラムを作成し、プレ印刷の用紙に印刷を行っていたものを、AS400ではデータ抽出のみ行い、フォーマッティングなどの帳票処理を帳票サーバに分離することで、帳票メンテナンスのノンプログラミング化、プレプリント用紙の廃止と共にプリンタ出力の運用を大幅に改善した。

WebEDIとMRPによる製造業の生産業務改革

企業間取引の電子化においてはインターネット基盤を利用したEDI化が進んでいる。冨士高圧フレキシブルホース株式会社においてもWebEDI化が進んでおり、これに連動して資材の発注と生産計画が行われるMRPシステムも構築されている。これらの一連の生産業務におけるコンピュータ処理の一部として帳票処理についても見直しが行われた。

EDI:Electronic Data Interchange
MRP:MaterialRequirements Planning

運用コストのターゲットは帳票プログラムとプレプリント

これまでの帳票は、AS400のプログラムで帳票毎のプログラムでプレプリント用紙(複写用紙)にドットインパクトプリンタで印刷されていた。プレプリント用紙の架け替えもあるため、帳票数分のプリンタを設置し、そのためのプリンタ室も確保する必要があった。(図1)
ここでの課題は、次の2つに集約された。ひとつは、わずかな帳票の変更においてもAS400の帳票出力プログラム(RPG)の改修のための工数、要員確保が発生すること。もうひとつは、プレプリント用紙の発注・保管・管理とこれを使用するためのプリンタ関連の資源についてだった。

帳票の見直しによる業務改善から

「今回の帳票システム刷新においては、帳票の運用状況を把握することから始める必要があると思い、各部門との帳票見直しを含め、全体の業務改善から着手しました。例えば、3枚綴りの複写伝票の3枚の実際の使われ方などについて調べて、A4の1枚帳票で設計しても問題ないことがわかりました。」

情報システム課 係長 吉規氏

これらの業務見直しから進められた新帳票システムでは、AS400から帳票プログラムの分離、プレプリント複写用紙の撤廃を軸に、帳票サーバによるメンテナンス、運用重視の効率的なシステムが計画されました。

■従来の出力帳票

Create!Form事例:冨士高圧フレキシブルホース

■従来のシステム構成図(図1)

Create!Form事例:冨士高圧フレキシブルホース

新帳票システム

帳票の見直しを行った後、従来11台のドットインパクトプリンタにセットしていたプレプリント用紙は、全てをCreate!Formで新たな設計でデザインされページプリンタの汎用用紙で印刷する方針となりました。システム化においては、従来のAS400の帳票印刷プログラムをデータレコード出力のみの機能に置き換え、以降の帳票処理をCreate!Formの帳票サーバへ依頼する仕組みとしました。あとは、Create!Formとデザインした帳票定義が導入された帳票サーバを設置して、僅かな設定を行うだけで新帳票システムが構築されました。(図2)

■新システム構成図(図2)

Create!Form事例:冨士高圧フレキシブルホース

効果

随時適用帳票を拡大する事により、インパクトプリンタ専用のプリンタ室が必要なくなる。プリンタの管理台数が約1/3になり、オフィス環境内の手元におくことで、人の動きも削減できた。
普通紙印刷になったため、プレプリント用紙の保管、管理も必要なくなった。

「帳票用紙1枚のコストが4分の1になったなどのランニングコストのダウンは当然ですが、大きな成果は帳票の変更時の対応ですね。今までは、AS400のプログラムを改修しなければならなかったのですが、新システムではプログラマではない担当者がCreate!Formで帳票定義を変更するだけで対応できるようになったことです。即時性とコスト両面で効果大ですね。」

情報システム課 課長 石井氏

「帳票を設計、確認するときもプレビュー表示などができるので、AS400での環境に比べると格段に効率がいいですね。」

情報システム課 大友氏

従来の出力帳票と新帳票

Create!Form事例:冨士高圧フレキシブルホース

帳票ポイント

従来のプレプリント用紙での複写式伝票の印刷は、Create!Formでは2つの手法で代替することができます。

重複マッピング

2種類のフォームデザイン上に同一変数を定義することで1レコードのデータセットで複数ページ内容を出力することができます。

セット帳票

同じ1レコードのデータセットで複数フォームのページを印刷することができます。

今後の計画

プリンタなどのシステム障害に備えて、帳票印刷前のデータを帳票サーバに保管し、データバックアップと共に再印刷を可能としている。
また、今回は紙による帳票印刷としてシステムを刷新したが、今後はPDF化などを含め電子化に向けたシステムも計画している。


※弊社は2014年7月1日に関連会社であるインフォテック株式会社と合併し、下記の通り社名を変更致しました。掲載内容は、当時の社名を現在の社名に置き換えておりますが、一部取材当時の情報もございますのでご了承ください。

旧社名:インフォテック・アーキテクツ株式会社
新社名:インフォテック株式会社

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