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年間80万枚に及ぶ帳票の処理時間を10分の1以下に短縮
ストレスチェック調査票のデザイン修正作業の効率化にも成功

株式会社フィスメック 様 帳票サーバー 大量・高速印刷 帳票デザイン グラフ・チャート

fismec-top.jpg 写真左より、株式会社フィスメック EAP事業本部
カスタマーサービス第2部 ゼネラルマネージャー 尾﨑 直広氏
カスタマーサービス第2部 太田 雄斗氏

■業種
サービス業

■事業内容
メンタルへルス事業、医療関連事業

■適用業務
ストレスチェック調査票の設計・出力

■利用機能
グラフ、PDF出力、Excel出力、ノンコーディング帳票システム

  • ● 従来の処理能力では、ストレスチェック義務化によるニーズの急増に対応しきれなかった
  • ● メンテナンスを行える人材が限られていたため、一部の担当者に業務の負荷が集中していた

  • ● 従来は1,000枚を出力するのに1時間かかっていたものが、5分程度にまで短縮された
  • ● 直感的な操作性により、誰でも簡単に帳票のデザインやマッピング、修正が行えるように

導入の背景
ユーザー数の爆発的な増加に、出力処理速度が追い付かない

株式会社フィスメック
EAP事業本部
カスタマーサービス第2部
ゼネラルマネージャー
尾﨑 直広氏

フィスメックは、1990年に創業したメンタルヘルス専門の事業会社。電話・対面・Webによるカウンセリング、教育研修、ストレスチェックなど、メンタルヘルス関連のさまざまなサービスを日本全国の企業・組織に提供している。

その中でストレスチェックの処理を担当しているのが、EAP事業本部 カスタマーサービス第2部だ。フィスメックでは1993年に「ストレスチェック100」を開発して以来、企業・組織が従業員向けに実施するストレスチェック診断サービスを提供しており、同部はその処理や調査票の作成・出力を一手に担っている。ストレスチェック診断サービスの仕組みについて、同部ゼネラルマネージャーの尾﨑氏は以下のように話す。

「ストレスチェック調査票は、従来、Visual Basicで開発したプログラムで処理し、それをExcelの帳票にマッピングしたのちに多機能プリンタドライバーで出力していました。ところが、2015年の労働安全衛生法改正により50名以上の企業・組織におけるストレスチェックが義務化されると、顧客の企業・組織数が約20倍、利用者数が約10倍にまで急激に増加しました。従来の仕組みでは1時間あたり最大1,000枚程度の出力しかできず、納期の厳しい案件の場合は複数の端末で作業しなければならないなど、処理速度が追い付いていない状況でした」

この状況を重く見た経営層の指示により、同部ではストレスチェック調査票を出力する仕組みの改善に着手。

「課題を解決するには、大量の帳票を高速に出力処理できる仕組みが必要でした。そしてお客様のニーズに合わせた調査票を作成していくためには、帳票のデザインを容易に編集できることも不可欠な条件でした。そこでインフォテックの『Create!Form』をはじめとした帳票ツール4製品をピックアップし、比較検討を行うことにしました」(尾﨑氏)

導入のポイント
優れた操作性とデザイン性を評価。導入ハードルの低さもポイントに

株式会社フィスメック
EAP事業本部
カスタマーサービス第2部
太田 雄斗氏

尾﨑氏は、候補に挙げた帳票ツール4製品を実際に試用し、機能や設定、使いやすさ、出力結果の美しさなど、さまざまな面から入念に比較したという。

「帳票ツールによっては、設定方法が難しく直感的ではなかったり、デザインした帳票の出力があまりきれいではないといった欠点が目につきました。それに対しインフォテックのCreate!Formは設定方法や操作が直感的で、帳票を簡単に作成することができました。サーバーにインストールすればすぐに使い始めることができるという手軽さと、他製品に比べて価格が最も安価だったことも評価し、Create!Formを導入することにしました」(尾﨑氏)

フィスメックがCreate!Formの採用を決めたのは、2016年10月とのこと。

「試用期間に使っていたものをそのまま引き継ぐ形で本番導入しました。導入当初は、急激に増加した顧客数と帳票の種類に対応するために、デザインツールのライセンスを2回ほど追加購入して複数人で帳票のデザインやマッピングを行いました。また、出力処理環境としてCreate!Form Magicfolderを導入し、データを指定のフォルダーに入れるだけで、サーバー側でPDF帳票を自動作成できる仕組みを整えました」(尾﨑氏)

2020年には当初導入した「V10」から最新の「V11」へバージョンアップ。これらの対応を率先したのが、EAP事業本部 カスタマーサービス第2部の太田氏だ。

「ハードウェア更改に伴ってCreate!Formをバージョンアップしましたが、何のトラブルもなくスムーズに移行できています」(太田氏)

導入の効果
出力スピードが大幅に向上。メンテナンスの効率化も実現

2016年に帳票の出力環境をCreate!Formに変更してからは、さまざまな効果が得られているそうだ。

「現在は年間でおよそ80万枚の帳票を作成しており、導入から現在までのトータルで400万枚以上の帳票を出力してきましたが、トラブルらしいトラブルは一度も発生していません。特に大きな効果を感じているのは、出力スピードです。Create!Formを導入する前は、繁忙期になるとストレスチェック調査票の結果出力を終えるのに深夜未明、ピーク時には早朝までかかることもありました。しかし、Create!Formを導入してからは出力作業で残業することはなくなりました。従来は1,000枚を出力するのに1時間かかっていたものが5分程度、10分の1以下で終わるようになりました」(尾﨑氏)

Create!Formの環境構築やメンテナンスが容易な点も、負荷軽減・業務効率化を実現できた大きな効果だという。

「ストレスチェックを処理するシステムからエクスポートしたCSVファイルを帳票にマッピングするという方法はCreate!Formでも変わりません。そのため上流のシステムに変更を加えることなく容易に連携できました。また、上流システムと帳票出力環境が分離されていることで、一部の限られた担当者以外でも帳票のメンテナンスができるようになったところも、大きな導入効果だと感じています」(太田氏)

ストレスチェック調査票のイメージ

今後の展望
帳票作成業務の適用拡大をはじめ、Excel帳票の開発にも着手

フィスメックでは現在、「メンタルヘルス&ワークスタイル調査票」「職業性ストレス簡易調査票」「メンタルヘルス&ライフスタイル調査票」など、さまざまな調査票をCreate!Formで出力している。そして将来に向けて、Create!Formの活用の幅を広げていく予定だ。

「現在は主に調査票の出力用途に利用していますが、社内ではほかにも多種多様な帳票を出力しています。他業務の帳票作成・出力にも適用し、Create!Formを社内共通の帳票サーバーとして活用していくことを考えています」(尾﨑氏)

また、フィスメックでは、バージョンアップを機にExcel帳票出力ツールのCreate!Form Expageを追加導入した。

「Create!Form Expageについては、Excelの帳票として出力したいというお客様の要望にお応えするために導入しました。Excel帳票ならではの利便性があると思うので、今後さまざまな使い道を検討していきます」(太田氏)


※取材 2020年12月
※記載の担当部署は、取材時の組織名です。

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