この記事では、ASP.NETにおけるC#でCreate!Form Cast(PDF帳票出力ランタイム)を呼び出し、帳票を出力する方法をご紹介します。(ローカル環境でのC#からの呼び出し方法は、体験版同梱のサンプルコードをご覧下さい。)
サンプルを動作させるために、IIS、Visual Studioを予めインストールしておきます。なお、この記事では以下の環境で動作を確認しています。
※過去のバージョンのVisual Studioでも呼び出しは可能です。 その際は、各操作をバージョンにあわせた操作に読み替えてご利用ください。
Create!Form Designの体験版をダウンロードします。以下からお申し込みください。
ダウンロード後、Create!Form DesignをWebサーバが導入された環境にインストールします。(サンプルコードがそのまま利用できるため、インストール先などは初期値をお勧めします。)
以下はCreate!Formを使ってPDF帳票を生成する手順です。
※ Create!Form体験版では、Create!Form Designの中にあるテスト実行用のCreate!Form Castを使用してPDF帳票を出力します。そのためこのサンプル実行においては、帳票開発環境とアプリケーションサーバーが同一環境内にあるイメージになります。
HTMLの帳票作成ボタンをクリックするとPDFの帳票を表示するサンプルです。
using Infotec.CreateForm.Runtime; using Infotec.CreateForm.Runtime.Pdf;
帳票作成用サンプルコード:[Default.asp.cs]
using System; using System.Collections.Generic; using System.Linq; using System.Web; using System.Web.UI; using System.Web.UI.WebControls; using Infotec.CreateForm.Runtime; using Infotec.CreateForm.Runtime.Pdf; public partial class _Default : System.Web.UI.Page{ protected void Page_Load(object sender, EventArgs e){ } protected void Button1_Click(object sender, EventArgs e){ //実行パラメーターの設定 RuntimeParam param = new RuntimeParam(); //作業ディレクトリ(帳票定義が置いてあるディレクトリ) param.WorkDir = "C:\\ProgramData\\Infotec\\CreateForm\\11\\work\\tut\\mitsumori\\fin"; //スタイルファイル(帳票定義の出力定義ファイル) param.StyleFile = "mitsumori.sty"; //出力ファイル名 // Webアプリケーションが動作しているカレントのパスに変更してください。(通常、Default.aspx.csが存在する場所) param.OutputFile = "C:\\Documents and Settings" + "\\Administrator\\My Documents\\Visual Studio 2010" + "\\WebSites\\WebSite3\\mitsumori.pdf"; //入力データファイルの設定 InputDataParamStandard inputStd = new InputDataParamStandard(); inputStd.DataFile = param.WorkDir + "\\mitsumori_1page.csv"; InputDataParam[] inputData = { inputStd }; param.InputData = inputData; //ランタイムオブジェクトを作成し、Execute メソッドを実行 CastRuntime Cast = new CastRuntime(); Cast.ProcessWindow = ProcessWindowStyle.CpwShow; Cast.ShownErrWindow = true; int ret = Cast.Execute(param); //ランタイム実行の後処理 if (ret != 1){ // エラー処理 }else{ Response.Redirect("mitsumori.pdf"); } } }
※帳票のデータを変更したいときは、 CSVファイルを編集します。 通常のシステム処理では、プログラムよりCSVファイルを作成します。
帳票定義を確認してみましょう。サンプルで呼び出している「見積書」の帳票レイアウトを確認します。