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財団法人近畿健康管理センター 様

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健康診断の結果をわかりやすくお伝えするために、グラフを描画できる帳票出力ツールが必要でした。

Create!Form事例:近畿健康管理センター

全国規模で健康診断事業を手掛ける財団法人近畿健康管理センター(以下、KKC)では、特定健康診査・特定保健指導に完全対応した独自の健診結果標準処理システム「KKCオアシス」を開発。Create!Formを利用して、健康診断や人間ドックの結果通知票など1年間に130万人もの方の帳票を出力している。きめの細かい情報を網羅したわかりやすい健康診断結果通知を、安定的に出力する「工場化」を目指したというKKCが、Create!Formを採用した経緯について話を伺った。

目次

  1. 会社プロフィール
  2. KKCの事業概要
  3. KKCがCreate!Formを導入した背景
  4. Create!Formを採用した理由
  5. Create!Formの導入効果
  6. 要望と期待

会社プロフィール

財団法人近畿健康管理センター

■住所:滋賀県大津市木下町10-10
■代表者:木村 隆
■設立:昭和48年4月1日
■基本金:10,013千円
■従業員:457名(平成21年4月1日現在)

昭和48年滋賀県知事、滋賀労働基準局長の許可を受け設立後、昭和52年労働大臣認可に所轄替えとなる。
平成6年公益事業の機能充実の一環として「KKC労働衛生インフォメーション」「KKCテレホン・ファックスサービス」の業務を開始、さらに平成15年カウンセリングルーム「KKCこころのあんしんサロン」を開設。
経営理念である「積極的な健康づくりを支援し、快適な社会の実現を目指す」のもと、病気の早期発見を推進する人間ドック等、KKCウェルネス診療所を展開。
平成10年KKCウェルネス倶楽部診療所を滋賀事業部の新社屋に集約し、続いて「なんば」、「東京」と開設し、現在7箇所を運営しています。

KKCの事業概要

KKCの事業概要について教えてください。

KKCは、健診バスで各地の官公庁、企業、学校などに出向き各種健康診断を実施したり、診療所で人間ドックを実施したりする健康診断・保健指導事業を中心に、職場環境に存在する有害物質を調査する作業環境測定の事業なども手掛ける財団法人です。

現在、KKCでは70台の特殊健診車輛を保有しており、また、滋賀、大阪、兵庫、愛知、三重、東京に7つの健診施設を開設しています。これらの施設では、人間ドック健診も実施しています。

KKCがCreate!Formを導入した背景

Create!Formを導入した背景を教えてください。

2008年からメタボリックシンドローム対策の柱として新しい健康診断制度「特定健康診査・特定保健指導」が開始されました。一般には、「メタボ健診」とも呼ばれ注目を集めています。また、健康意識の高まりや疾患の早期発見の重要性が認知されるようになり、健康診断の結果をはじめとした健康情報への関心が高まっています。

このような社会的な背景を踏まえ、KKCではメタボ健診に完全対応した独自の健診結果標準処理システム「KKCオアシス」を開発しました。

Create!Formは、このKKCオアシスや社内業務の帳票出力ツールとして利用しています。

KKCオアシスの特徴について教えてください。

KKCオアシスの目的は、受診者一人ひとりのライフスタイルに応じた豊富な健康情報を提供することにあります。そのため、健康診断結果をこれまで使用していたシーラ加工した三つ折り封書タイプによる通知から封筒形式に変更し、A4用紙の表裏にカラフルで見やすいように情報を掲載しました。さらに検査結果の数値以外にも、過去の経過が一目でわかるカラーグラフや指導コメントといった情報も提供するようにしました。

一方システム面では、大量の健康診断通知書(A4サイズ1枚、両面印刷)や人間ドック受診者向けに作成する健康診断通知の小冊子(A4サイズ12ページ、中綴じ)などを出力するため、高性能の大型カラープリンタをはじめ、新たに16台のプリンタを導入しました。

健康診断通知書には受診者の属性に応じたOMR(光学的マーク認識)コードを印字することで、同封する健康情報資料を封入機が自動的に判別できるようにしており、発送作業を効率化するとともに封入時のミスを防ぐ仕組みなども取り入れています。

さらに、ご協力いただける官公庁や企業に対しては、健康診断データをデジタル化して紙を使用せずCD-Rなどのメディアにデータを記録して結果を報告しています。これは、ペーパーレス化によるコスト削減や利便性の向上だけでなく、CO2排出量の削減など環境対策の取り組みの1つでもあります。

KKCでは、健診の際にもデジタル化によるフィルムレス化などへと積極的に取り組み、「KKC環境コミュニティープラン」を銘打って、お客様へのサービスの質を落とすことなく、より環境負荷の少ない健康診断業務を行うよう活動しています。

Create!Formを採用した理由

Create!Formを採用した理由を教えてください。

お客様へのサービスレベルを向上させると同時に、システムの効率化と信頼性を確保するためにも、帳票出力ツールの選択は重要なポイントとなります。具体的には、次の5つの点を評価し、Create!Formの導入を決定しました。

Create!Form事例:近畿健康管理センター

1. 表現力(特にグラフの描画)

カラフルで見やすい健康診断結果通知票を出力できるということが絶対条件ですが、特にグラフ機能についてはこだわりました。Create!Formはグラフの描画機能が充実しており、採用の決め手となりました。

2. 帳票フォームのメンテナンス

健康診断通知票の内容は、制度の変更によっても変わりますし、企業によっては表示項目の変更を希望される場合もあります。そのため、簡単に帳票フォームを修正・変更できるツールを求めていました。

3. PS(PostScript)対応

Create!FormはPSへの対応実績が多いので、帳票の出力処理が高速でグラフもきれいに出力できます。さらに小冊子を出力する際、折りやステーブルによる綴じの指定などもCreate!Formから制御できるので、オペレーションがシンプルになり効率的かつスムーズに小冊子を出力できます。

4. 信頼性

日々、大量の帳票を出力しており、その数は年間300万部に及びます。出力ができなくなると、その日の作業だけでなく作業工程全体に影響が出る場合もありますので、帳票出力ツールに限らずシステムを構築する際には信頼性は重要なポイントです。実際、プリンタを選定する際もスピードや表現力だけでなく、信頼性を重視しました。
Create!Formは、業種や業界を問わず大規模なシステムでの稼働実績も多く、プリンタとの相性も問題ないとプリンターメーカーからアドバイスを受けました。

5. PDFへの対応

先ほどもご紹介したように、健康診断結果をデジタルデータで納品する場合があるので、健康診断結果通知票をPDFに出力できる機能が必要でした。

Create!Formの導入効果

Create!Form事例:近畿健康管理センター

導入後の効果について教えてください。

まず健康診断通知票がカラフルで見やすくなりました。以前利用していたシステムでは、オフコンで処理したデータをPCのデータベースソフトへと受け渡して印刷していましたが、印字の位置合わせなど使い勝手が悪く、情報の修正や追加も面倒でした。

Create!Formは、帳票フォームの修正や変更が簡単で、グラフに関しても両軸グラフを容易に描画できるので、限られたスペースにたくさんの項目を表示できます。

また、以前はプレプリント用紙を利用していたため、健康診断通知票のデザインが変わると用紙が無駄になってしまうこともありましたが、プレプリント用紙が不要になりました。

今後の拡張予定などはありますか。

現在、150種類ほどの帳票をCreate!Formへと移行しました。今後、他のシステムでもCreate!Formを利用していきたいと考えていますので、最終的には500種類ほどの帳票を作りたいと思っています。

また、KKCオアシスは現在クローズドなシステムですが、業務システムと連携することで業務のさらなる効率化やお客様に対するサービス品質の向上につなげることができないか、検討していきたいと考えています。

要望と期待

Create!Formへの要望などはありますでしょうか。

稼働後は大きなトラブルもなく順調に稼働していますが、機能面では、グラフ機能をより一層強化していただけると、より使いやすくなると思います。

インフォテックへの期待をお聞かせください。

システムの構築時には、細かい要望なども積極的に取り入れていただき、とても感謝しております。今後も、これまでと同様、きめ細やかなサポートを期待しております。


取材 2009年10月

※弊社は2014年7月1日に関連会社であるインフォテック株式会社と合併し、下記の通り社名を変更致しました。掲載内容は、当時の社名を現在の社名に置き換えておりますが、一部取材当時の情報もございますのでご了承ください。

旧社名:インフォテック・アーキテクツ株式会社
新社名:インフォテック株式会社

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